肝心帳 kudo studio
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早乙女太一・・感動と感心
 今年になって早乙女太一という大衆演劇の女形(おんながた)を知った。

 大衆演劇というと下町の玉三郎と言われた梅沢富夫が脳裏に浮かぶ。

 中年以上のオバサン、おばあちゃんに大人気の役者さんだ。

 その熱狂的なファンは日本国中、追いかけをしていたと記憶する。

 今年の2月14日のバレンタインの日に、大阪の新歌舞伎座で座長、早乙女太一が演じる「千年の祈り」という舞台を観ました。

 当分は女形の舞台はないという事で、彼の方のプロデューサーと私のエージェントが親しいなかで早乙女太一とのコラボレーションが実現することになり、急遽ロスアンジェルスから日本へ飛び、次の日の朝の新幹線で昼の部が最終公演になるという事だったので急いで(寝坊しました)行って、もう第一部が開演した所でした。一番前のど真ん中の席で、時差ボケでも眠れない状況でした。

 第一部が終わり、そして演舞が始まり・・・演技が始まり・・私はその美しさにビックリ、唖然としてしまいました!

 そしてもっとビックリしたのは、16歳という若さです。

 演劇の中で育ったから・・だけでは片付けられない彼の才能はまぎれも無く天与の才能であり、あのまなざしも決して意識して作っているものでもなく、自然のままにわき出てくるものである。

 しかし、彼らの興行回数は知ってビックリする。

 ほとんど毎日のようにどこかで舞台を張って居るわけです。

 そしてその練習も何もかも自分でしなければならい、伝統歌舞伎とは大きな違いですが、メークも踊りも人に言えないくらいの苦しい修行を個々の意思で進めて居るとの事・・・見習わねば・・。

 私はシリーズで絵を描く事になったのだが、非常に苦労している。

 いつもは私の想像の中から女性が生まれてくるのですが、今回は目の前で「千年の祈り」を演じた早乙女太一を描く訳です。

 その演舞の内面性を表現する為にも二度ロスから観に行ったのです。

 私のアトリエで今も奮闘しているのですが、彼の天才的なその感性と直感性は、16歳という普通であれば未熟な年齢をいとも簡単に(みえるが)一般常識を打ち破り、吉原遊女の悲哀と苦悩を演じ切ってしまった・・・その感動を与えてくれた内面を描く事の大変さは言葉や文字では説明が出来ないのだ。

 私は自分が絵を描いていることを考えてみても、これほどの感性と素直な直感で何かをして居る若者(大人も含め)を過去に見た事が無かったように思う。

 私は天才というのは天から与えられた個々の才能を存分に活かす事と皆に言って来たが、無意識のうちに自然にその才能を発揮できる本当の天才には太刀打ち出来ない・・・とこれからは付け加える事も考えて話す事にしよう。

 ただ、天才といえども練習量の多さも含め、勉強する熱心さと、忍耐、そして集中力が有ってこそ、天才を発揮できる訳です。

 それぞれが自分の才能をシッカリと何が出来るのか、どれだけそれを愛し続けて行けるのかを、まずハッキリと自己認識できなければならない・・・結局は何でも同じで継続と集中力です。

 16歳とは大違いの60歳だが・・・私もまだまだ頑張らねば・・・・


愚画人

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| Muramasa Kudo | 23:00 | comments(0) | - | pookmark |
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